行政書士・海事代理士の前田智也です。
私が、尊敬している行政書士の大先輩の方が、
行政書士にとって必要な能力とは何か?と問われて、
お答えになられた答えが、タイトルにもある、
「読解力と想像力」でした。
行政書士は、職業柄、法律、審査要領、手続きの手引き、
お客様からお預かりした書類を見て、書かれていることの
真の意味を理解する必要があります。
そういった意味で、読解力は、必須という訳です。
また、このアクションを起こしたら、次に何が起こるだろうか、と、
二手三手、先を読んで行動することが求められる場面が、
しばしば存在します。これは行政書士に限らず、どの職業もそうなのかも
しれませんが。
この書類を提出した場合、役所からどのような質問が想定されるだろうか、
その質問がくるのであれば、先にこの書類を準備しておいた方がよい、
など、想像力を働かせることにより、役所の担当者とのコミュニケーションが
円滑になることもあります。
そういった意味で、想像力は、とても大切です。
当事務所では、スタッフとともに、
読解力を養うため、『国語読解力「奇跡のドリル」』を使って、
1日に15分程度、読解力のトレーニングのようなことをしております。
『国語読解力「奇跡のドリル」』は、私立校ではじめて東大合格日本一を達成し、
日本を支える数々のリーダーを輩出した灘校の教師である橋本武先生の授業メソッドを参考に
作られた国語のドリルです。
橋本先生の授業の特徴は、
大正期に出版された中勘助の自伝的小説『銀の匙』だけを、3年間かけて読み解くというものです。
1つの作品に3年かけるんです。
一言一句を丁寧に読み解き、単語の使われ方や修辞、描かれる心理や時代背景などを、
どこまでも深く掘り下げる授業は、2週間に1ページしか進まないこともあったそうです。
その橋本先生のメソッドが存分に詰まった、このドリルを使って、私も、
スタッフも、読解力を向上させようと頑張っております。
皆様も、ご興味があれば、本屋さんで手に取ってみてください。